少年たち To be!に思うこと
2020年、ジャニーズ初の同時デビューが決まったSnowManとSixTONES。通称スノスト。
その2組が今ほど名前が知られていない4年前から毎年秋にやってきた舞台が「少年たち」です。
この舞台は「半世紀前から、ジャニーズの先輩達が演じてきた大切な舞台」です。ジャニーズJr.の登竜門とも言われる、伝統的な舞台です。
少年刑務所の中で、それぞれ悩みや苦しみを抱えながら、争いながら、葛藤しながら、仲間との絆を少しずつ深め、命の大切さを訴えるストーリーが「伝統的」な部分で、SnowMan・SixTONES版になってからは1人が戦場に行くことにより「愛と平和」について訴える「オリジナル」な部分も増えました。
以下はネタバレ含む、「スノスト少年たち大好き」なわたしの個人的な感想の殴り書きです。ツイッター140字じゃおさまらないし、垂れ流しするのもな、と思いまして、ね。
今回の舞台が心の底からスタンディングオーベーション!!な方は読まないでください。意見が合わないと思いますので。自衛してくださいね。チラシの裏に書いてるつもりで書いてます。
では…m(_ _)m
忖度なく言います!
— (´ω`) (@aner_hk10) 2019年9月14日
わたしは!演技する北斗くんがもっともっと観たかったよ!!!「囚人番号00番。ライバル房の深澤と実は兄弟なのを隠してるお兄ちゃん子な弟ホクト」がもっともっと観たかったよ!!
知らん!ツイッターが割と公式な場になったから、発言に気をつけなきゃいけないとか、知らん!!!今日は言わせて!!!!4年間のホクトくんはかわいかったんだ!!!!!!
— (´ω`) (@aner_hk10) 2019年9月14日
とりあえず、ツイッターでその日の夜に呟いた自分の言葉がこれです。私の中ではかなりぼやかして言ったつもりです。が、以下が、本当に言いたかったことです。
【1幕全体について】
「え?これが少年たち?」と思いました。「去年までとは全然別物」「少年たちZEROのような感じ」と、スノスト本人たちが雑誌の事前インタビューでも話していたので、これまでの4年間とは大きく違うんだろうなとは、思っていました。
でも、ここまで違うか、と。4年間、ジャニーさんと一緒に作ってきた「少年たち」はどこへいったんでしょうか。スノスト少年たちのZEROは、これだったんでしょうか。
【オープニングについて】
時の彼方(という、定番オープニング曲)じゃないんかーーーい!って心の中でツッコミつつ、開始5分後に脱獄を決める少年たちにびっくりしました。
過去作は前述のように、塀の中で争い、もがき、仲間の絆を深めて、みんなで「こんな理不尽な塀の中から抜け出そう。脱獄しよう。」という流れなんですが、その流れ無しでいきなり脱獄。それじゃあ、ただのルール違反ですやん。違うんですよ、看守長が理不尽で、謂れのない罪着せられて、親が危篤と嘘つかれて、だから脱獄決めるんじゃん。というか、ここ最近は脱獄せず、刑期満了して出所して、それぞれ外で頑張ってじゃん。悪いことして塀の中に入ったのに、ただ脱獄するって、本当に悪い奴じゃん…と思いました。
開始5分で、この舞台は「これまでとは別物」と言われた意味が分かりました。
【それぞれの出所後について】
セリフに本人の希望?本人の思い?本人の言葉?が入っていて、正直しんどかったです。
これまでの少年たちは、それぞれ12人の役があって、性格があって、それが演じてる本人に似てるなって感じでしたが、逆。というか、ほぼ本人。
セリフ自体はすごくいいこと言ってるんですよ。「天国と地獄をみたけどてっぺんは見てない(森本慎太郎)」とか「外れた道で出会っちまったんだ、お前らに。本当の仲間ってやつに。(松村北斗)」とか「いつのまにこんなに小さい人間になってしまったんだ(向井康二)」とか。でも、これは、役じゃない。そのまま本人の言葉だった。少年たち役を演じる15人の姿が見たかった。
【新入りの不在について】
少年たちという名前の舞台をやる以上、配役はある程度、過去を踏襲してほしかった。
新入りの少年が少年刑務所に入ってきて、その新入りが心を開いていく、というストーリーはどこへ…?まあ、塀の中のストーリーがほぼ無いから、そうなるんだろうけど。新入りの歌う「この僕に聞くのかい?」が聞きたかったな。
【ジェシー岩本による「約束の歌」について】
これについては、納得いっていません。なぜなら、わたしは、この曲が大好きだからです。
少年たちには兄弟役が出てきて、2015年からSixTONES松村北斗くんとSnowMan深澤辰哉くんが演じてきました。その2人が2016年に歌って以来、大好きな曲になった「約束の歌」。今でも、イントロ聞いたら日生劇場のステージで泣きそうな顔で歌う北斗くんが思い浮かぶくらい、好きな曲です。
2017年はイントロだけ流れて歌いませんでした。2018年はジェシーに弟がいる設定になったので、ジェシー兄弟に向けて、出所した京本大我が歌います。
今年は塀の中に残ったジェシーと岩本が歌います。いや、兄弟じゃないから!兄弟が歌う曲だから!いくら良い曲だからって、設定無視して歌わないで。しかも、深澤北斗の時より長く歌わないで。と、切なくなりました。
【あいつの分も生きるについて】
♪あいつが死んだ朝〜♪って…?
死んでなーーーい!だれも死んでなーーーい!!!誰が死んだ朝なん?みんな元気!!なんなら、この後50年先まで生きるらしいわ!!!
この曲はさー、ジェシーが死んで、みんな泣きながら歌った曲じゃん… こんなタイミングで、さらっと歌っていいの?祖国の法律で強制的に戦争に連れて行かれて戦死するジェシーを思って歌う曲じゃん。ジャニーさんとスノストで大事にしてきたんじゃないの?命の尊さ、それでいいの?
【50年後について】
んーーー、コントって、いる?アドリブ合戦、いる?あと、俺たちは上等は大事にして!!!
【入浴、桶ダンスについて】
これは残ったんだね。闇は突き抜けないのにね。でも、まあ、桶ダンスは残ってよかった。
【手紙について】
誰が読むか分からない「ガチャ演出」って、好き嫌い分かれると思うんですけど、私はあまり好きではないんですよ。というか、アドリブ自体もあまり好きではないです。なぜなら、それなら全部の公演観たくなるから。昨日はあったのに今日はないとか、今日はあったのに明日はないとか、嫌です。そんな所で悩みたくないです。特に自担が何か特別なことするってなると、どうしても観たいじゃないですか?でも、だいたい、そういうの、当たらないんですよ。だから、それなら、最初からガチャにせずに、毎回決まった誰か1人からの手紙にしてほしかった。
あと、あの舞台で、いきなり「みんなへ」って、本人が手紙を読みだすのは、やっぱり不自然じゃないですか。50年後の設定どこいった?「少年たち」じゃなかったの?手紙ガチャを100歩譲ってするとするなら、せめて、50年後のおじいさん達の設定は通してほしかったです。
あの場面で、あの舞台で、お涙ぽろぽろの手紙は必要だったのだろうか…?それより、仲間が死んで悲しみで泣く少年たちが観たかったです。自分が泣いてるんじゃなくて、役としての泣き顔が見たかったです。
【2幕の全編ショータイムについて】
楽しい。たしかに楽しかったです。ずっと歌って踊る「青年たち」が見られました。
でも、別にコンサート見に来てるわけじゃない、お芝居を観に来ているの、って思いはどうしても拭えなくてモヤモヤしていました。
2017年にやった「少年たちLIVE」という地方公演は、スノストで地方まわって、その年やってた少年たちの1幕の短縮バージョンと、ショータイムみたいなコンサートでした。でも、それは始めから「少年たちLIVE」という名前で公演が発表されました。今回はあくまでも「少年たち」という名前です。舞台で演技するものだと思っていました。だからモヤモヤしたんだろうな。あと、立てないことも。ショータイム、あんまり声出しちゃいけないことも。コンサートではなく、あくまでもショータイムだったからなんですけどね。
さらに言うと「闇を突き抜けて」をショータイムでやるのは違いませんか?そんな曲じゃないです。やればいいってもんでもないです。どこ見ればいいかわかんなかったです。そんな闇を突き抜けては初めてです。
最後のWe'll be togetherは良かったです。ありがとう、入れてくれて。
というのが、わたし個人の感想です。
本人たちが「最後のスノスト少年たち」と言うので、きっとこれで最後なんでしょう。
デビュー決まって、ジャニーさんが亡くなった今しか出来ない内容、と言われればその通りです。でも、だからって、こんなにこれまでのストーリー変えてばっかりでよかったの?今年で最後、っていうより、去年で終わってたんですよね、本当は。
こちとら、何回観たと思ってんの、スノスト少年たち。大好きだったんですよ、少年たち。地方からわざわざ行ってるんだよ、大好きな少年たちだから。いつの年のどの演出が良かったかって、いくらでも話せるんですよ。今回の演出した方は、どれほど過去の少年たちを見て頂いたのでしょうか…?
ジャニーさんが亡くなった時、もちろんわたしは直接関わることの無い人だから実感は湧かなくて。でも、きっと実感が湧く時は、コンサートや舞台を観て「何かが違う」と感じた時だと思っていたんですけど、今回感じちゃったんですよね。違和感。割と早かったな、「その日」がくるの。
ジャニーさんだったら、こうはならなかったんじゃないかな…って、思っちゃったんですよね。毎回、舞台やコンサート終わったあとは「あっちの時の方がよかった…」って嘆く、過去に縛られてるタイプの人間だけど、でも、今回はあまりにもそれが強かったから、ジャニーさん演出じゃなかったんだろうなって思ってしまいました。キラキラしてなかったんですよね。これまでの少年たちでも、ストーリーはたしかによく分かんないこともあったけど、それでももっと少年たち出演者はキラキラしていました。一人一人がキラキラ、ギラギラしてました。
あ、こんだけ言っといてジャニーさん演出だったらごめんなさいね。
ただ、私、別にアイドル評論家ではないんですよ。なりたいわけでもない。趣味として楽しみたい。楽しく面白くジャニオタをしたい。だから、少年たちを評価したいわけじゃない。
そうじゃなくて、ただただ、私の好きだった少年たちはどこへ〜?!って寂しくて、悲しくなったので、それを誰かに聞いてほしかったんですよね。ごめんね、こんなところに書いて。全然チラシの裏じゃないわ。
ということで、
まとめると、
円盤化するなら、今年のだけじゃ嫌だよ!去年までのも入れてよ!って話です。
長々と失礼しました。