松村北斗くんの本棚
どうも、こんにちは。
今年デビューしたSixTONESの松村北斗くんのファンです。
たくさん本を読んだので、感想書いたよ!っていうブログです。
興味のある方、以下どうぞよろしくお願いします。
きっかけ
2020年、夏。
夏休みの予定が無くなった。全て。
せっかくもらえる社会人の夏休みの2週間。暇になってしまった。
だから、これまで松村北斗くん(SixTONES)がオススメしてくれた本をひたすら読むことにしました。主に、「アトリエの前で」で紹介したものです。
「アトリエの前で」とは、東海ウォーカーというタウン誌内で、松村北斗名義でもっている連載ページです。1ページ目には体験談をもとにしたエッセイ1本とオススメ本や映画などの紹介コーナーがあり、2ページ目は美術館や博物館などに北斗くんが行って被写体となって写真が載っているものが掲載されています。
それとは別に、雑誌などで話題にあげたものも読みました。読むスピードが遅く、結局夏休み過ぎても終わらなかったので、このタイミングでブログをあげています。
オススメ本を読むだけじゃモチベーション続かないと思ったので、「はてブに感想を書く」ことを目標にしました。感想と、北斗くんについての思いとかも勝手に書いています。
松村北斗くんファンによる、ただの読書記録だと思って気軽に読んでもらえると嬉しいです。
読んだことあるファンの方と感想話せたらなお嬉しいです。
読んだ本
- いつか映画になるなら、主演は松村北斗がいい。
木漏れ日に泳ぐ魚(恩田陸)
MORE 2020年6・7月号より
1冊目。しばらく小説から離れていたので、読み始めはなかなかページが進まなかったですが、3分の1読んだくらいからは止まらなくなりました。友達にプレゼントしてもらったので、ブログに感想書くぞーって思いながら読みました。
登場人物の数がとてもシンプルで、北斗くんの言うように「情景が浮かび上がるような小説」でした。現在と過去を行ったり来たりしながら、景色がコロコロ変わって、感情がユラユラ揺れながら進みます。その情景のクリアさは、いますぐ映画になりそう。
ミステリーというくくりでしたが、そこが、なんだかしっくりこなくて。ラブストーリーというと陳腐になってしまうけど、ヒューマンというには少し冷たい感じ?だからそうなると、やっぱりミステリーなのでしょうか。ジャンル分けが難しい作品でした。
「映像化するなら絶対にかかわりたい」と北斗くんが言っていたので、ぜひとも「僕」をやってほしいです。僕の冷たい感じや影のある感じが北斗くんにあうのではないかと思います。相手役は気が強くて美人の女優さんがいい。今田美桜ちゃんとか、橋本環奈ちゃんとか。
- アトリエの前で、の原点を感じさせるエッセイ
SODA ヤスダコタハウス 2019年5月号(「安田さんのエッセイ読んでた発言より)(明確なソースがあれば教えてください!)
北斗くんの好きなTEAM NACSの安田顕さんのエッセイ。
安田顕さんから見た家族のこと、主にお父さんのことを書いてあります。北斗くんが東海ウォーカーで家族のことを書く文章と、なんだか似てるなと思いました。
北斗くんの、短い文章で、ポンポン進んでいく感じが似てるのかな。他人行儀な感じも似てる気がする。北斗くんが好きそうな話ばかり。
安田顕さんのこと、詳しく知ってるわけじゃないけど、お父さんが明るく素敵な人ってことと、奥さんと娘さんをとても大切にしてることと、お酒が大好きなことは分かりました。
いつか「アトリエの前で」も、こうやって単行本になったらいいな、と思いも込めながら読みました。
- ほくとはぶすじゃない。
きりこについて(西加奈子)
東海ウォーカー 2019年4月号
そう、北斗くんはぶすじゃないです。かっこいいんです。だって、ジャニーズのアイドルですから。
そんなSixTONES(ジャニーズJr.)の松村北斗として始めた東海ウォーカーでの連載1発目の、自分のおすすめ品を紹介するコーナーに選んだのが、この「きりこについて」という小説。最初って、大事じゃないですか。ファーストインプレッション。連載の1発目にこの本を紹介するの、なかなか勇気あるなというのが初発の感想です。
かなり大雑把な言い方をすれば「人は見た目じゃないよ」っていう話です。ぶすなきりこが、自分がぶすだと気づいて立ち直る話とも言えるかな。北斗くんがおすすめしてなかったら、途中で読むのやめたかもしれないけど、最後まで読んだら少し見方が変わりました。
【アイドル】という見た目で判断される職業に就いている北斗くんから、「人は見た目じゃないよ」という本をオススメされること。なんか、こう、ユーモアを感じませんか?ブラックジョーク?みたいな。皮肉っぽさというか。
「見た目じゃないぜー!」っていう強いエネルギーとか、反骨精神っていうよりも、「僕も見た目で判断されるんですよ〜、でも、こんなエッセイ書く奴なんですよ〜」って苦笑いされている感じ。きりこについてを読んだ後にエッセイ読み直すと、なかなか自分に酔ってる文章なのが分かって、またいいです。
- ブラック!ブラック!ブラック!!!
黒笑小説(東野圭吾)
東海ウォーカー2019年8月号
ブラックユーモア、といわれるジャンルらしい。黒い笑いの短編集。さらっと読めました。
この回の「アトリエの前で」の話が勝敗についてだから、オススメしたい話は一つ目の「もうひとつの助走」なんだろうけど、13本どれも「黒い笑い」たっぷりで「北斗くん好きそう〜」って勝手にニヤニヤしながら読みました。東野圭吾=ミステリーのイメージだったけど、このジャンルの話も面白かったです。
あと、北斗くんのメンバーカラーが黒なのは、陰とか、セクシーさとかもあるけど、彼の持つ腹黒さとかブラックユーモアの感覚とかともよくあってるな、と思います。
- 「豆」とは?
豆の上で眠る(湊かなえ)
東海ウォーカー2019年10月号
するする読めました。私がミステリー好きなので。ページをめくる手が止まらなくて、北斗くんが勧めてくれたので読むことにしましたが、読んでよかったなーと思います。面白いです。
ざっくり言うと、「本もの」を探す話。家族ものです。最後に伏線がしゅるるるーと回収されていく感じが好きです。そんなにたくさん湊さん作品を読んでないので深く語れませんが、湊かなえさんらしい、んだと思います。
ただ「アトリエの前で」のエッセイでの豆と、この「豆の上で眠る」の豆の関連性が分かりませんでした。なぜこの回で、この本を紹介したのか。エッセイは海外留学する旧友との再会の話で、最後に「相手に違和感を覚えた、とっくに腐った豆」と、豆の話を書いています。腐った豆って、誰の何のことなんだろう。(北斗くん自身?と思ったけど、なんだかそれで解釈すると悲しくなるので、やめました。北斗くんは腐ってないと思いたいので…)解釈できた人いたら教えてください。
- 手紙だからこそ、伝えられること
往復書簡(湊かなえ)
東海ウォーカー2019年11月号
読売中高生新聞2015年10月9日
2015年の中高生新聞の時には「芸の肥やしになれば、と本を読んでいる」という中で紹介された往復書簡。2019年の「アトリエの前で」の中では、舞台少年たちの演出の手紙全文を披露するので、手紙をテーマにした本の中で、オススメとして往復書簡が選ばれたのだと思っています。
2015年に紹介された時点で私は読んだので、読むのは今回、2回目でした。5年も経つとストーリーはぼんやりとしか覚えてなくて、「えぇーっと、この人キーパーソンな気がするけど、何するんだっけ?」とか「あぁ、そうそう、こうやって伏線回収するんだったな!」と、割と新しい気持ちで読めました。4作品入っていて、それぞれは短い話なので、読書苦手な方でも、読みやすいと思います。北斗くんは4年間ずっとこの本を好きだったのかなー?と思うと、本に愛着が湧きます。
手紙形式で話が進んでいきます。手紙なので、お互い少し嘘ついたり、隠したりしてる部分がありますが、それをお互いに気づき、真相が分かっていく形のミステリー。手紙って「届く、読む、書く、送る」の間に時間かけて色々考えるし、電話やメールより伝わりにくいこともあるけど、その分思いがこもっている気がして、改めて手紙っていいなーと思います。月並みな感想ですが、誰かに、手紙を書きたくなりました。
- どういう顔して読めばいいんや…
blue(魚喃キリコ)
東海ウォーカー2020年8月号
なんと言えばいいかな。
これがもし、友達に「何かいい漫画貸して」ってお願いして借りたものであったり、「これ面白かったから読んでみてよ」って勧められて読んだものであったら、教えてくれた友達に「面白かったよー!ありがとう!」ってLINEすると思う。けど、オススメしてくれたのはアイドル松村北斗であり、オススメされたのはタウン誌の連載ページ。なんか、ちょっと、ズレてる気がする。けど、それは「アトリエの前で」という北斗くんの個人連載だからいいのかな?
この回の「アトリエの前で」のテーマが「ブルーハワイ」で、オススメしてるのが「blue」で。もしかしたら、このblueをオススメするためにブルーハワイのことを書いたかな?とも思いました。何を思って、これをススめてきたのだろう。単純に最近読んで面白かったからなのか、blueに何か強い思い入れがあるのか、そんなことを勘ぐりましたが、さっぱりわかりません。
ストーリーは、女子高生の恋心の話。さっぱりした絵。淡々と進む物語。誰の目線で話を読むか、誰に共感するかによって話の受け取りが違うんだと思いますが、わたしは誰にもなれなかったです。けど、よかった。勧められなきゃ読まなかったと思うので。世界を広げてもらいました。
- 奥が深い…んだと思います。
東海ウォーカー2020年2月号
学生時代に村上春樹の長編作品(ノルウェイの森かな?)に1度挑戦して、内容がさっぱり分からなくて「自分には向いていないんだ」と思い、その後一切読みませんでした。苦手だなー、よくわかんないなーと思ってきたので、新作出版の度に本屋で大々的に売られていても、素通りしてきました。
10年以上経って、久しぶりに読んだ村上春樹作品。「何年も経ったけど、よく分からなかった」というのが正直な気持ちです。が、この「カンガルー日和」は短編集なので、割と分からなくても読めるというか、分からないけど次にいけるというか、そんな感じです。
- 美味しいコーヒーが飲みたくなる本
東海ウォーカー2019年6月号
読売中高生新聞2015年10月9日
この本も往復書簡同様、2015年の新聞掲載の時に一読していましたが、今回また読みました。
人は優しさに触れると優しくなれる、みたいな、人としての生き方を優しく教えてくれる本だと思ってます。悦子さんという岬の喫茶店のオーナーさんを中心にした話なんだけど、時間がゆっくり進みながら、優しさが染み込んでくるような。
私もコーヒー大好きだから、美味しいコーヒーを飲むと「まあいいか」と思えるし、美味しいコーヒーを淹れてくれる優しい悦子さんに出会えたら、優しい自分になれるかな。人に優しい人になりたい、と、この本を読むたびに思います。
- 嘘はバレる
恋のゴンドラ(東野圭吾)
東海ウォーカー2020年4月号
愛憎劇、と書かれていたので、てっきりサスペンスだと思っていたら、誰も死ななかった。短編連作で、男女2グループのメンバーがゲレンデを舞台にくっついたり離れたりする話。かな?
悪いことはできないし、嘘はバレるし、男はツメが甘いし、女はすぐに信じる。読み進めると「あぁー、あの時の!」っていう伏線回収が気持ちいいです。さすが東野圭吾作品。
もし映像化されたとしたら、北斗くんがどの役をするかって考えたんだけど、日田さんかな?空気読めないけど、一生懸命な感じ。プレイボーイ水樹さんはぜひとも田中樹がいい。
ハルフウェイ(北川悦吏子)
東海ウォーカー2020年9月号
(東海ウォーカーでは映画DVDとノベライズの両方紹介されていましたが、リンクは映画DVDの方を貼っておきます)
大前提として、私は北川悦吏子先生のドラマが大好きです。小学生の頃にキムタク主演のBeautiful Lifeにハマって生まれて初めてノベライズ本を買ったり。高校生の頃にオレンジデイズが好きになり、あんな大学生になりたいと思って、主人公の柴咲コウの乗ってたような赤い自転車に乗ったり。ロングバケーションとか、たった一つの恋とか、だいたいのドラマはノベライズ本も読みました。大好きなんですよね、わたしのバイブルです。
で、そんなに好きな北川悦吏子先生の作品を北斗くんがまさか紹介するなんて思ってもなかったので、東海ウォーカー9月号を開いた時には「えぇ?!?!」って声出すほどびっくりした。ビビった。改めて知った、二人は同じ世界線で生きていて、わたしも同じ時代に生きていたんだな、と。感謝。
北斗くんが映画を観たのか、ノベライズを読んだのかハッキリとは分からないけど、東海ウォーカーの引用のセリフは映画の方に出てくるので、おそらく映画を観たんだと思います。
で、作品の感想としては、青春だな!の一言。北海道の高3カップルの男の子シュウが東京の大学行くことに、彼女のヒロがモヤモヤしちゃう話。甘酸っぱくて、面倒くさい!私はノベライズのヒロの方が好きだったかな。
北川悦吏子先生の作品に、いつか北斗くんが出ることを祈りながら、ノベライズを読み、映画を観ました。そんな未来がきますように。
まとめ
11冊読みました。普段ほとんど本を読まないわたしにとっては、中盤まではなかなかいいペースで読めましたが、結局夏休みの宿題としては終われませんでした。
「北斗くんのオススメだから!」と思って読んだけど、好き嫌いはある。勧められて好きになれるものもあるけど、そうじゃないものもある。でも、オススメされないと読まなかったと思うので、勧めてくれたことに、感謝です。
そして、Amazonで北斗くんのオススメ本を探すと「これも同時に購入されています」
の欄に、大抵他のオススメ本が出てきました。北斗くんのファンのみなさん、めっちゃ読んでるんですね。ぜひ他の方の読書感想文も読みたいです!
そもそも、なぜ本を読もうと思ったかというと、友達に「北斗くんがオススメしてたから!」って、木漏れ日に泳ぐ魚をプレゼントしてもらったからです。「そういえば、本読んでいないな、自担は読書家キャラなのに私ってば!!!」と思ったのが夏休みの宿題として今回、本を読むことにしたきっかけです。読書は心に余裕がある時じゃないとできないので、普段、仕事に追われているときにはできません。この夏休みの暇は、自担の趣味を体験するいい機会になりました。
北斗くんの読書キャラって、いつからできたのか、正確には覚えていないのですが、SixTONES結成前後だった気がします。(が、有識者の皆様どうですか?)
ここからは私の勝手な解釈ですが、北斗くんはいつからか「いつでも本を読んでる」「楽屋でも時間があれば読んでいる」と本人もSixTONESメンバーからも言われるようになりました。ちょうどその頃って、北斗くんがメンバーのことが嫌いだった時期な気がするんですよね。メンバーが嫌いで、一人になりたかったから、本を読んでメンバーと距離を取りたかったのかなと思っています。本を読むことで、自分を保っていたのかな。だけど、いつのまにかメンバーのことが好きになりグループに居場所はできました。それでも読書という居場所は変わらず、その結果、個人連載の源になっていたのではないのかな?と。
インプットがないと、アウトプットはないと思います。たくさんの良質な活字をインプットした北斗くんは、それをあらゆる媒体でアウトプットし、SixTONESの語彙力担当になり、SixTONESの演技担当にもなりました。本棚に本が増えることが、北斗くんの仕事を広げているって、素晴らしいなと思います。
松村北斗くん、たくさんの本に出会わせてくれてありがとうございました。